![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
高周波式で測定するにしても、製品の重量で測定するにしても、個々の木材の比重により測定値の補正が必要になります。一般的に、全乾比重は杉0.35 桧0.4 とされていますが、同じ樹種でも1本1本の木材によって比重の違いがあり、又、1本の木材でも部分によって違いが現れます。詳しいデータは現在ありませんが、±0.05以上の比重差が個々にあると考えられます。 ちなみに吉野の杉・桧の平均的な比重値は、杉0.4 桧0.48 と、一般より少し高い言われています。 比重値が高いということは、木目が密であり強度が高く、見た目も美しいということにも繋がります。 |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
木材が乾燥過程で、「反り」、「曲がり」、「ネジレ」などを起こすのは、単に含水率の低下のためだけでなく、木材1本1本その物の性格によって引き起こされると考えられます。 例えば、原木の状態で「曲がり」、「芯寄り」、「アテ」のある木は、真っ直ぐに製材加工した後も「反り」、「曲がり」、「ネジレ」が出てくることが多く、さらに乾燥させていくと平衡含水率になるまで曲がり続けますが、もともと通直円心で年輪が密でアテのない木は、生材の状態から乾燥し終わるまで、極端に曲がっていくことはありません。 |
|
![]() |
|
葉枯らしを行ない予備乾燥することによって、黒芯材(赤み部分が黒い材)の渋が抜けて、吉野杉の特徴である淡紅色になります。 吉野杉の評価の基準としては色と目合を重視されているため、杉の高齢木については、必ずこの渋出しが行われています。 この時、澱粉含有量も減少するため、青変菌やキクイムシの被害も減少します。 ほか、重量が軽くなるため伐採現場からの出材作業の負担が軽減されてコストの低下に繋がるなど、たくさんのメリットがあります。 |