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吉野杉の桁・梁

 吉野中央木材(株)では、吉野杉の桁・梁を様々な寸法で製造しています。
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 人工植林として幼木から手入れされて育った“吉野杉”は、強度は高いが曲りは少なく、円芯の太さが比較的通直なので長尺の太材が採りやすく、長さと剛性を必要とする、桁・梁などの構造部材にも、古来より重宝されてきました。 最近は外国材を使用することが多くなっている構造材ですが、現在の日本には良質の杉が沢山、しかも安価であるので、ぜひ使用をご検討ください。 
 昨今、“杉”はなぜか花粉症などのマイナス面ばかりが取りざたされるようになり、本来の木材としての抜群の性能の良さを忘れかけられていますので、こういった部材を使用して、ぜひもう一度、国産無垢材“杉”を再認識していただきたいと思います。高性能だからこそ日本中に植林された“杉”ですが、単価はかつてないほど安くなってしまい、山は放置され危機に直面しています。ですので今、杉を使用する事は、国土を守るエコロジーにも繋がります。

吉野中央木材(株)の桁・梁

 吉野中央木材(株)では、樹齢100〜150年の原木から桁梁材に適した材を選別し、杉専用の台車で挽き出していきます。 注文の寸法や施工後の状態を考えながら、化粧面がうまく現れるように製材していきます。 桁梁材は“芯持ち材”なので、当然ですが丸太一本から桁梁一本しか採れません。それだけに貴重ですので、できるだけロスを出さないよう丸太の中身を予想しながら割っていきます。 これがなかなか難しい職人技です。
 弊社の杉桁梁材は、基本的に乾燥器による強制乾燥は施さず、3ヶ月から1年間ほど天日干しして、含水率20〜25%ぐらいにまでじっくり自然乾燥させた材を出荷します。 桁梁はなによりも強度重視の建築部材ですから“背割り”は入れませんので、急激な人工乾燥をかけると干割れが大量に発生してしまうからです。 背割りを入れないと、天然干しでもそれなりの干割れは必ず現れますが、それは“芯持ち材”の宿命です。築後数年しても、時おり「パシィッ!」と、干割れが入る音が響きわたる事がありますが、これは無垢材が堅く引き締まって、さらに家が丈夫になっていってる頼もしげな音だと思ってください。 無垢材は乾燥にしたがって強度が高くなっていきます。ゆえに「木材は割れて強くなる」と言われます。 
 建築物の中で、あまり見える事のない部分であった桁梁材なのですが、最近では桁梁を剥き出しにした“現し天井”とする工法も増えてきました。 構造用の木材としての性能だけでなく、見た目も美しい吉野杉を最大限に活かした工法であると思います。
 “木”そのものに触れる面積が増えるこの工法は空気感もまるで違い、吸排湿作用や紫外線分散作用など、“木”の建材としての良さを、毎日の生活の中で体感できます。 
 吉野中央木材(株)では、そういった『見える桁・梁』のご要望にもお応えできるよう、化粧用一等材に四面プレナーを施して出荷できます。 また、ご要望により“タイコ挽き”(丸みを対面に残した材)等もご用意できますので、ご相談ください。

桁・梁の組み上げ
 熟練の大工さんによって“ホゾ切り”され軸組み・小屋組みされた構造材は、たんに強度が上がるだけでなく、無垢材の特性と相まって、柔軟に地震や強風からの荷重を分散をしてくれます。 軽量丈夫で耐用年数が長く、健康環境にも理想的な木造在来工法に近代技術が加わって、さらに進化を遂げた住宅が作られています。 
写真提供 京都 ツキデ工務店 
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