木材強度

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縦振動式グレーディングマシンによる強度測定
グレーヂング 当社で使用しているグレーディングシステムは、木材の機械等級区分(E表示)を音、比重、長さのファクターより計測し、表示するシステムのものです。
 この装置は重量測定部に被測定木材を乗せ、末端を打撃する事により発生した音の基本振動周波数の測定結果からヤング率を求めるもので、木材を破壊することなく簡単に測定が出来ることが特長です。
 尚、このシステムより求める等級区分は、針葉樹構造用製材のJASに基づいております。
ヤング率表


強度と劣化
白太と赤み 一般的には、芯材の赤み部分に較べて、辺材の白太部分の方が密になっているので、芯持ちの角材においては、断面積に辺材の占める割合が高いほど強度は増します。しかし辺材の白太部分は油精分が少ないので、芯材の赤み部分より比較的に劣化しやすいのです。
 
「それでは、白太部分の多い角材と、赤み部分の角材とでは、どちらが良いのか?」と、いう問題になります。比較した数値的な実験データのような物はありませんが、経験上、強度的にはE5前後の違いでしかないと思われます。
 劣化速度の比較も、実験データはありませんが、社寺等の古い建物を見れば歴然として赤み材の方が、はるかに強い事が解ります。初めに赤み材の強度的な数値が少し低くても、時間が経って、劣化速度の遅さで、白太部分の多い材より長持ちするのですから、やはり
赤みの多い材ほど品質は優れているといえるでしょう。


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